惣 門
木鼻や斗栱などを用いない簡素な四脚門で、享保十八年(一七三三)に 現在の東逗子駅付近に建立され、第二次大戦を経て昭和五十年に現在地へ移されました。
逗子八景 鐘楼堂
切通しの岩上に位置する鐘楼堂は、安政六年(一八五九)に再建されました。当初の梵鐘は第二次大戦で供出され、現在の鐘は昭和二十五年に改鋳されたものです。
楼 門
薬師堂前の楼門は、宝暦十一年(一七六一)に建立されました。
初層・上層ともに桁行三間、梁間二間の三間楼門で、正面に山号の扁額が掲げられています。
※平成29年の三浦薬師大開帳の記念事業として、檀信徒のご協力のもと仁王尊像と天井の四神画を建立、安置いたしました。
県重文 薬師堂 (本 堂)
文禄三年(一五九四)に建立された山内に現存する最古の建築です。
秘仏本尊の薬師三尊像(市重文)、十二神将像が祀られています。
※平成4年の大改修の折、屋根は茅葺より、茅葺形銅板葺に変更となりました。 その際、屋根のおさえである大棟の形式もそれまでの熨斗瓦葺から、鎌倉大船の常楽寺仏殿にならい竹棟形銅板製の大棟に整えられました。
(三浦薬師霊場 第一番)
地蔵堂 (安産地蔵尊)
本尊は、野州延生山の地蔵尊を勧請し、天保十五年(一八四四) 鎌倉仏師 後藤斎宮真慶により造立されました。
客 殿 (宝珠殿)
現在の客殿は、天保十二年(一八四一)に再建されたもので、本尊の 阿弥陀三尊像、十一面観音像(鎌倉荏柄天神社より伝来)、釋迦如来像等が祀られています。