蓮沼山観蔵院は、神武寺の唯一現存する塔頭(末寺)です。
かつて、桜山丘陵には〈観蔵院〉・〈法竜院〉・現在、入定様の墓所のみが残る〈地蔵院〉の神武寺末寺三寺がならんでおり、観蔵院には十一面観音像、法竜院には不動明王像、地蔵院には地蔵菩薩像がそれぞれ本尊として祀られていました。
しかし法竜院と地蔵院が廃寺となり本尊さまのみ観蔵院に合祀され、その後、池子の〈仏向庵〉(米軍接収地内にあった寺で、海軍に接収された時に廃寺になった。)の本尊阿弥陀如来立像も遷座され、観蔵院は神武寺の末寺四ヶ寺の本尊をあわせてお祀りする寺となりました。